斬-the black side blood union-

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#ex_ / 吉岡雛子と愉快な仲間たち-Bullet Girls-
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 いま、自分はとても危険な状況に置かれていた。
「……っ」
 ごく、と唾液を嚥下する。
 握り込んだ拳の中は汗まみれ。
 焦燥と緊張のあまり震える膝、指、背筋と続いて視線までもがふらふらと不確か。鏡に
映った人物は土気色の顔をしていて、それが自分自身だと理解するまでに数秒もの時間を
要した。
 ──ああ、いまこの部屋は黒死蝶の群れに埋められている。
 そんな錯覚を抱くほどに恐怖している自身を揺り起こし、再度状況を確認することにし
た。
 自分はいま、床の上で棒立ちになっている。
 手には掃除機。
 レースのカーテンから差し込む真昼日が微かな埃に反射して、キラキラと鱗粉のように
輝いている。
 ……部屋は、ファンシーグッズの宝庫だった。
 ぬいぐるみや人形などが棚の上に飾られたその光景は見ているだけで自分の目を毒して
いくようだ。
 しかしそれでいて溢れかえっているわけでもない。あくまでも「上品」「小綺麗」とい
うギリギリ一線のバランスを守って配置された家具とファンシーグッズの群れ。つまり、
自分のいるこの部屋がおかしいのではなく、この部屋に自分がいる、という状況の方こそ
が間違っていたのだろう。
 目の前には、勉強机がある。(もっともこの部屋の主は学生ではないが)
 耳を澄ます。
 脅威となるような物音は聞こえない。慎重に慎重に、掃除機をカーペットの上に寝かせ
る。
 さて、目の前には勉強机。
 その真ん中に置かれた一冊のノートを、注視する。
 ──凶々しい魔力を撒き散らすノート。死の教本《デスノート》と名付けても差し支え
ない。そのくらいに濃い障気を振りまいているのだ、このノートは。
 ……気が付けば、手が伸びていた。
 これが悪魔の誘惑と呼ばれるものなのだろう。意識さえしていないのに自分の右手は
ノートを掴んでいた。
「…………」
 再度、唾液を嚥下する。
 悪魔はケラケラと耳元に囁きかけてくる。

 ──アケロ ノートヲヨミホセ

 逆らえば殺されるのか、従えば殺されるのか。
 どちらが正しいかは分からない。反面、どちらも正しいような予感だけはあった。
(なら……乗りかかった舟、だな)
 右手。
 ノート。
 持ち上げる。
 左手。
 死の教本《デスノート》を少しずつ少しずつ、震える手で開いていく。
 そう、人間というのは本当に愚かなイキモノだ。
 その時自分の脳裏に浮かんでいた感情が、映画の死亡フラグとなんら変わりないという
ことにまったく気付けていなかったのだから。
 ……一体、この中には何があるというのか。
 当事者のみが忘れがちになる、その情念──人はそれを『好奇心』と呼び称する。
 そして、表紙に『絵日記』と記されたノートが完全に開かれた。

 その中に、俺が見たものとは………………っ!



「1番団長、雛子!」
 キラーン。
「2番隊長、優奈!」
 しゃきーん。
「3番組長……香澄」
 どよ〜ん。
「私たち、3人合わせて、バレットガールズ冒険隊ッ!!」
 じゃきぃぃぃいいいん
 それは、ある公園の噴水広場の真ん中に現れた。
 びしとポーズを取った3人の幽霊少女たち。霊視などできないので素通りしていく縁条
市一般市民の皆様方。
 ちちちちち、とスズメが鳴いた。
 決めポーズ状態を10秒も維持してから、ふと3人娘のうちの1人、優奈が呟いた。
「……ねぇ、雛子ちゃん。やっぱりこの名前、微妙じゃないかな」
「え!? うそっ!? なんで!?」
「その、なんていうか……意外性に欠けてると思うんだよね」
「どうして!? バレットにガールズに冒険隊だよ!? かなり斬新だよ!? 小泉総理
でも思いつかないよ!!?」
「よろしい……ならば戦争だ」
 かつーん
 ぽつりと挟まれた香澄の呟きに、優奈と雛子は一瞬だけ沈黙したが。
「それにさ。団長と隊長と組長だけのチームって、なんか、たぶんすっごく間違ってると
思う」
「うそ!? 番号ふったのにダメ!?」
「うん」
「う……手厳しいなぁ優奈ちゃんは。ま、本当は名前なんてなんでもいいんだけどね」
 さて、と気を取り直して雛子が告げた。
「え〜、とりあえず2人とも来てくれてありがとね。
 みんなはバカらしいって言って相手にしてくれなかったけど、これから予定通り、ちま
たでウワサの街はずれユーレイ屋敷の調査に行こうと思います。誰か、意見はあるかな」
 お上品に上げられた白い手を雛子が指差す。
「はい、優奈ちゃん」
「うん。雛子ちゃん、なんでまた急にそんなこと思いついたの?」
「え? それはえっとその、あれだよ……あの。うん、べ、べつにあのお兄さんとお姉さ
んの仕事を少しでも手伝ってあげようなんて、思ってないよ?」
 誰がどう見ても自然じゃない雛子の様子を見やって、優奈はふぅと溜息を吐いた。
「香澄、帰ろう」
「……うん」
「ちょ、ふ、2人とも待ってってば! なんで帰るの!?」
 即座に身を翻した2人の腕を、雛子が慌てて掴んだ。
 優奈は呆れた顔で雛子を見返す。
「雛子ちゃん。私ね、オトナって嫌いなの。確かにあの人たちは雛子ちゃんを助けてくれ
た恩人だけど、でもなにも仕事のお手伝いまでする必要はないと思うな」
 優奈のすました横顔に、雛子がぎらんと目を光らせて、悪魔の唇で囁いた。
「……前略、父の愛情を請うことをファザーコンプレックス略してファザコンと言い、優
奈ちゃん普段はツンツンお澄まししてるけど、本当は背中に羽が生えちゃうくらいの年上
好きなのであります。このツンデレに、敬礼」
「ッ!?」
 エンジンが豪快に火を吹いた。
 擬音語にするなら「ぼぅんっ」色で例えるなら上気した赤。
「な、ななななんのことかな雛子ちゃん。わ、わつぁ、私はとし……年上なんて興味な、
いし、その、べ、べつに……大人なんて……大人なんて、そんな……なんとも思ってない
んだか、っら」
 噛み噛みだった。
「……優奈……真っ赤」
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!
 と、とにかく! 私は年上なんて、ぜんぜんこれっぽっちも興味ないんだからっ!!」
 うがーとひとしきり叫んで、優奈は去っていった。
 否。
 去っていく背中に声を投げ付けられて、ピクリと立ち止まる。
「あ、そっか。優奈ちゃんは単に、ユーレイ屋敷が恐かったんだ」
「…………」
 沈黙。優奈が一体の石像と化す。
 雛子は悪魔の微笑を消して、素の表情で言った。
「なーんて、うそうそ。無理強いなんかしないよ。香澄ちゃんと2人で行って、さくさく
っと片づけてきます。敬礼」
 真昼の公園を、頼りない風が駆け抜けた。
「……あれ? 優奈ちゃん?」
 ところで優奈は、常々こう心掛けている。
 心だけは立派な淑女でいたいと。




「──さ、行こう香澄、雛子ちゃん。きっと中は暗いから、足元に気を付けてね」
 場所は街はずれのユーレイ屋敷前。
 なぜかやる気満々の優奈が、そこにいた。
「……優奈……単純」
「……」
 ──そして。
 屋敷に踏み入った瞬間、3人は完全に絶句した。
「ッ!?」
 ぎぃぃいいいがたんと音を立てて、扉が閉ざされてしまったのだ。
 ロビーは完全な暗黒。
 そこへぼぅぼぅぼぅと建ち並ぶ蝋燭に火が点されて、一瞬にしてその異様な空気を作り
上げてしまった。
「…………。」
 3人は、無言で顔を見合わせた。
 ──この屋敷、本当に、何かいる。
 ユーレイとはすなわち亡霊のことであり、それは3人も同じだった。
 けれど、だからといって安心できる理由は何もない。そう──亡霊だろうと人間だろう
と、悪意を持ったものが襲ってくるなら同じことなのだ。
 3人の顔に、緊張が走る。
 雛子は静かに愛用のバットを具現化させた。必ず襲って来るであろう敵に対抗するため。
「……行こう、2人とも」
 雛子の先導で屋敷の奧へと踏み込んでいく。
 歩き出した途端に前は雛子、後ろは香澄が引き受けた。3人の中で1番希薄な亡霊が優
奈だったからだ。2人は示し合わせる必要もなく、ごく自然に優奈を守りに入った。
「………」
 屋敷の中に響くのは3人分の足音だけ。
 長い廊下を歩く、3人分の足音。
 2人に自分1人を足した、3人分の足音。
 壁に反響する──4人分の、足音。
「!?」
 真っ先に気付いたのは雛子だった。
「優奈ちゃん!?」
「!?」
 鋭く冷たい風切り音。
 死の鎌が振り下ろされて、優奈の背中にがつんと突き立つ。
「く……!」
 否、寸前で雛子が受け止めていた。
 優奈に背後から襲いかかった、もう1人の優奈の殺意を受け止めていた。
 ぎゃりぎゃりぎゃりと金属が擦れる。
 ニセモノの優奈は笑う。金切り声で、優奈の喉で、悲鳴のような笑い声を上げる。
『いひひ、ひひ、ひひひひひひひひひひぃぃぃいいいいいいッッ!!!!』
「この──っ!」
「雛子ちゃん!」
 金属バットが圧倒される。
 死神の鎌が雛子の頬を掠めて傷を作った。
 だが。
 雛子が押し切られる直前に、ニセモノの優奈の後頭部に何かがぶつかった。
『ひひぃぃいいいッッ!?』
 ずだん。
 それは不可視の衝撃波。
「……」
 衝撃波を生みだしたのは、香澄だった。
 香澄が再度、だん、だだんと床を踏みならす。
 刹那。
 その音とほぼ同時にニセモノの体を衝撃が襲った。だん、だだんという、リズミカルか
つ重苦しい衝撃が。
 ──それが西条香澄の呪い。
 生前、彼女は秀でたピアノ奏者だった。幼き音楽家。大成することなく死去した少女の、
未来を閉ざされた絶望の名残。
 音を物理に変換し、文字通りの音速で叩きつける、音波衝撃の呪いだった。
「……痛い? でも次の音は……もっと、痛いよ」
 少女の爪が、壁を引っ掻く。
 生まれた音は切れ味鋭い擦過音。
 しゅぅぅと鳴ったその音が物理に変換され、刃物と化してニセモノの肌を掠めた。
 続く床踏み、擦過音と幾度も幾度も執拗に打ち込まれ、トドメに香澄は蝋燭の支柱を持
ち上げて呟く。
「……窓ガラス……割ったら、どうなるかな」
 仄暗い笑みが、既に傷だらけだったニセモノに悲鳴を上げさせる。
 ガラス板の大破は衝撃を生み、破片を散らし、摩擦し、床に衝突し、夥しい量の音を生
み出す。それらすべてを音波衝撃として物理化され、打ち込まれれば──どのような惨劇
になるかは、想像に難くない。
『ぎ──ひ、いひひひひひひひひいぃぃぃいいいいいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!!』
 笑い声のような絶叫を上げて、ニセモノが優奈と雛子の間をすり抜け、逃げていく。
 もはや人間としての形骸すらない、漫画の怨霊のように。恐らくそれが本来の姿に近い
物なのだろう。
 長い髪を振り乱し、目を血走らせながらの、吹き飛ぶような逃走。
 その様はまるで妖怪じみていたのだが──それがまだ微かに優奈の面影を残していたこ
とに、納得できない人物がいた。
「……雛子ちゃん。お願い」
 無論、オリジナル優奈その人である。
 翳った目元は伺えないが、食いしばった口元と、痙攣のように震える肩が目より雄弁に
物語る。
 別段、彼女とて自分の容姿を他者に誇っているつもりはない。
 だが、それにしたってひどすぎた。淑女の誇りが許さない。
 ……少女の沈黙は。自分を冒涜したあの者に、炎の制裁を、と物語っていた。
「おっけ、いっくよーーッ!」
 そして、いまさら重ねて説明することでもないが。
 吉岡雛子愛用の、例えどんな大暴投であっても打ち返せるという無敵バットが、15
メートル先まで逃げていた亡霊を爽快に叩き伏せ、反省させた。ずがこんっ



 余談。
 ユーレイ屋敷自体はそれで終わりだった。
 だが、一応隅々まで見回っておくくらいはしないと調査にならないということで、3人
が屋敷を歩いていた時のこと。
「……え!?」
 唐突に、屋敷全体が震動を始めた。
「じ、地震ッ!? うそ!?」
 立っていることすら危うい震動。
 それが数秒続いた後、耐えきれなくなったのか、3人の目の前に、天井が瓦礫と化して
落ちてきた。
「きゃあああぁぁあああああああっ!?」
「ひ、雛子ちゃん大丈夫!?」
「……っ!」
 巻き上がる粉塵の中。
 それっきり地震は収まったようだが、代わりに不思議なことが起きた。
「……いてて……やばいな。これはマジで死ぬかもしれん」
「「「 え!? 」」」
 4人目。
 崩れてきた瓦礫の上で、見覚えのある少年が尻餅を付いていたのだ。
 チェーンピアスに捻くれ目つき。羽村リョウジその人である。
「あれ……お前ら、なんでこんな所にいるんだ?」
「い、いや。それはこっちの台詞だし」
 不思議そうに見つめ合う少年と少女たち。
 しかしそれも束の間、また屋敷全体が震動し始めた。
「つ──!
 ま、まずい! とにかく逃げるぞお前ら! 全力で走れッ!」
「え!? わ、きゃ、やっ!?」
 少年の先導で、雛子と香澄も走り出す。
 ただし優奈は鈍足そうだという少年の判断で、乱暴に担がれていたりするが。
「わ、ちょっと! 放して!」
 不満そうに叫んでいるのは黙殺して、必死でユーレイ屋敷の長い廊下を駆け抜ける。
 既に震度は4を越えているだろうか。がらがらと崩れ始めている天井を見上げ、少年は
吐き捨てた。
「くそ……まずいな。俺たちが出るまで保つかどうか」
「な、なんなの!? ねぇ、何が起こってるの!?」
 背後から叫んできた雛子を顔だけで振り返り、少年は何やら凄絶な笑みで告げた。
 1人だけこの世の終わりを知ってしまった予言者。そのくらいの深刻さで。
「いや、なんと言うか……ちょいとゴジラを怒らせちまってね」
 瓦礫と粉塵を避けながら、ようやく出口に辿り着く。
 少年が扉を思い切り蹴り開け、4人同時に屋敷を転がり出た。久しく見上げた太陽の眩
しさ。依然、地震は続いているが。
「!? まずいお前ら、屋敷から離れろッ!!」
「え!?」
 少年の絶叫は、屋敷が崩れ落ちる轟音と粉塵に掻き消された。
「な、な、なななななななななななな!!!?」
 震動と煙の中で、雛子はただ混乱するしかなかった。
 視界ゼロの中で香澄に手を引かれていた。
「おい、無事か!?」
 少年の声が聞こえる。だとすると向こうもなんとか大丈夫だったって事だろう。

 だ が 。

 屋敷が完全に崩れ落ちてから、ようやくそれは、現れた。
「───ぁ」
 雛子は完全に凍りついてしまった。
 瓦礫。
 崩れ落ちた屋敷の中から、何かのシルエットが歩み出てくる。
 獰悪に輝く両眼。
 憎悪に塗り染められた、あまりにも魔的な風が粉塵を吹き飛ばす。
 ……こっちに、来る。
 分からない。
 あれが何なのかは分からないし、ましてやそれが何をしようとしているのかなんて彼女
が知る由もないが。
“……は……む……ら、くん”
 地獄を揺らす声に射抜かれて、「あれ? なんかどっかで聞いたことある声」などと胸
中で呟いてみる雛子だった。
 少年は、その人型怪獣に向かって声を返す。
「い、いや。そんな怒るなよアユミ。その、ちょっとした手違いでラブコメしちゃったり
ドキワクしちゃったりなんかしちゃったりしただけじゃないか」
 どうやら会話できるらしい。
 そんな事実に恐れおののく者は、もう、そろそろ誰もいなくなっていた。雛子も優奈も
香澄までもが半眼で少年を見ている。あー、コイツなんかやっちゃったんだな的視線で。
 少年は怪獣と語らう。防戦一方の弁解を展開する。
「お……落ち着け。そう、まずは深呼吸だクールになれ」
“……そうだね、見ちゃったね……羽村くんは、わたしの絵日記、見ちゃったね……”
「えーと、あの……な? わざとじゃない。わざとじゃないんだけど……その、うん」
“……”
「つか見てない。俺は何も見ていないぞ。だってほら、この脳がサッパリ覚えてないんだ
し、何より証拠がないだろう」
“……”
「うん……覚えて、ない……し……」
“……”
「……」
“……”
「……あ、でも」
“……?”
 とそこで、少年は弁解のための愛想笑いを消して、唐突に真顔になった。
 どこか不思議そうな声で。
 怪獣に向かって、言ったのだ。
「あの5月7日の絵だけは本気で上手かったな。独特のタッチもさることながら、何より
題材が躍進的だった。エリマキトカゲの大量死なんて、どうやって思いついたんだ?」
「エリマキ……?」
 怪獣がぴたと停止する。
 身に覚えがないといった感じの沈黙。5月7日とエリマキトカゲと大量死という3つの
単語を口の中で繰り返す。
 しかし10秒ほどしてようやく思い至ったのか、怪獣は目に涙を浮かべ、怒りのままに
絶叫した。
“サファリパークの、群れライオンさんだあああああああああああああッッ!!!!!”
 破滅の乙女拳炸裂。直撃。
 少年はきりもみ旋回しながら吹き飛んでゆく。まごうことなきサイクロン現象。
「へ?」
 少年(竜巻)の着陸予定地には運悪く、きょとんとしていた吉岡雛子が棒立ち中。
「え……あれ? ちょ、なななななんでこっち来るの!?」
「そそそそくじたいきゃくっ! 全速力でたいきゃーく!!」
 号令と共に避難していく優奈と香澄を見回しながら、少女は致命的なまでに困惑してい
た。
 竜巻は迫る。
 少女は逃げられない。
 竜巻は迫る。
 少女は絶対に逃げられない。
「ひ──」
 そして続いた絶叫と共に。
 中身が入れ替わってしまうくらいに激しく、頭頂と頭頂が喧嘩した。かっきーん!



 地方県、縁条市。今日もこの街では、気怠い日常が紡がれ続けている。






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